エチレン・メタクリル酸共重合体の誘電的性質 : カルボン酸ダイマー・モノマー平衡に対するメタクリル酸含量の影響
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概要
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エチレン・メタクリル酸共重合体(E-xMAA, x=1.3, 3.5, 5.4, 7.5, 11.3mol%)の誘電測定を温度範囲100〜400K,周波数域100Hz〜100kHzで行った。すべての試料について,180K付近にエチレン鎖の局所分子運動に帰属されるγ緩和が,300〜330K付近に主鎖のミクロブラウン運動に帰属されるβ'緩和が観測された。β'緩和の緩和強度(Δε)からカルポン酸二量体の解離定数を求め,それらの温度変化より解離エネルギー(ΔE_d)を求めた。その結果,X=5.4mol%の共重合体におけるΔE_dが最も大きくなり,この含量においてカルポン酸二量体の安定性が最も高いことを見出した。
- 岐阜医療科学大学の論文
- 2005-03-31
著者
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