細胞分裂中期ないし後期における染色体移動のための軌道
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概要
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細胞分裂に際して染色体を牽引する紡錘糸が紡錘糸同士あるいは細胞骨格の要素であるフィラメントともつれ,あるいはからまりを生じないか疑問解決を試み,下記の結果を得た。オオミノガ(蛾)幼生の精巣内で行われる細胞分裂期の電子顕微鏡観察では,各染色体はそれぞれ固有(独自)の小胞体槽の中に存在し,さらにその槽内を細胞の両極へ向かって移動して行く像が得られた。すなわち,各染色体はそれぞれ固有(独自)の小胞体槽内すなわち独自の軌道を移動することが示された。従って,紡錘糸のもつれ,細胞骨格フィラメントなどとのからみ等は考える必要は無いと結論づけるに至った。
- 2006-03-31
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