アメリカ合衆国の中等学校における体育カリキュラムについて(I) : Willgoose, C.E. & Stillwell, J.L., "the Physical Education Curriculum" を中心に
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概要
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日本の教育に多大の影響を与えてきたアメリカの教育は、近年大きな転換期を迎え,1989年,プッシュ大統領の『2000年のアメリカ=教育の戦略』(America 2000:An Education Strategy)や,その後それを引き継いだクリントン大統領が,1994年に『2000年の目標・アメリカを教育する』(Goals 2000:Educate America)に格上げして両院を通過させるなど,より社会のニーズにあった教育改革が進展中である。学校体育もこの変革の真っ只中にあるといえる。本研究では,最近のアメリカにおける中等教育段階の体育カリキュラムの動向について全米で広く使用されている体育関係の単行本の中から,過去数十年にわたり,体系的に学校体育カリキュラムについて分析,整理し,独自に折衷的モデルという体育カリキュラムモデルを提案し,4版を重ねてきたCarl E. Willgoose教授の"The Curriculum in Physical Education"をさらに発展させて,新たにJ.L.Stillwellが共著者として加わり,最新のアメリカにおける体育の状況を踏まえて大幅な内容刷新がなされた"the Physical Education Curriculum (5th Edition)"を基本文献に据えて,アメリカにおける最近の中等学校体育カリキュラムの理論と内容を検討することを目的とする。特に,本稿ではWillgoose,C.E.とStillwell,J.L.の著書に,最近のアメリカの学校体育に関する文献を加えて,アメリカ合衆国における中等学校の体育の置かれている状況について検討を加えた。
- 大阪教育大学の論文
- 2006-02-28
著者
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