小地域におけるまちづくり計画策定の課題と展望 : 北九州市N校区の事例を手がかりに(保健福祉学部 福祉学科)
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概要
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本稿は、地域住民によるまちづくり計画策定の取り組みを事例としてとりあげ、小地域における取り組みの意義と課題を探ることを目的とする。行政や民間団体で取り組まれているまちづくり計画で重視されるのは、「住民参加」と「合意形成」の機会の確保が挙げられる。今回の事例は、計画主体であるまちづくり協議会が計画書の作成、委員会の運営、広報活動を行った。また、アンケート結果以外のデータの整理や記録、資料作成においても参加型調査により行われたことが特徴となっている。その結果、(1)地域への関心が高まり、地域行事や事業への参加者や協力者の増加、(2)地域組織を構成する自治会・各種団体・小学校等の横の連携強化、(3)新しい地域リーダーの発掘、(4)中期的なまちづくり計画による計画的な取り組み、といった効果があった。以上から、住民参加のまちづくりの過程において、一地域住民が地域の担い手と認識すること、いわゆる「個人的主体」が形成され、地域組織が「集団的主体」へと形成・発展することが問われることが明らかとなった。
- 2006-02-28
著者
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