大学との連携による市民学習活動の展開 : 筑豊ムラおこし・地域づくりゼミナールを事例として(保健福祉部福祉学科)
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概要
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本稿は、筑豊に拠点をおく市民学習活動の実態を検討することを通して、地域づくりの担い手となる住民の学習機会及び大学の学習支援について検討することを課題としている。事例として、地域住民主導により、大学と連携し活動している「筑豊ゼミ」の活動を取り上げる。考察の結果、筑豊ゼミは、(1)参加者の自由な発想を重視した参加・創造型学習活動である。(2)地域課題を学習テーマにし、会員同士の対話を重視した学習を展開している。(3)会員は、大学の専門・研究レベルの学習支援を利用し、学習内容や方法を自ら編成している。その結果、(4)学びと実践が結びつくことで地域の新たなネットワークが形成され、多様な地域づくりが展開されていることから、地域づくり担い手の人材育成を可能とした学習活動となっている。更に、共同性の原理に基づいた住民の16年間の実践的学習活動において、地域組織として自立し大学との双方向的な関係が築かれていることが明らかとなった。
- 2005-02-28
著者
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