ドイツ・日本の歴史に見る社会事業理論の現在の争点
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概要
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相対的後進国と自認していた日独「社会事業の近代化」を概観し、成立指標とされる社会性・予防性・科学性・専門性が社会事業に固有のものではない点を指摘。この成立指標の証明のために、社会事業理論・教育は「社会事業の近代化」言説を駆使して、「慈善・博愛から社会事業へ」「社会事業から社会福祉へ」の発展段階論を通説化し、結果的に社会事業史研究方法にも歪みが生じた。その一例が社会福祉発達史の科目名の流布である。
- 首都大学東京の論文
- 2003-03-25
著者
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