戦後東京の重度障害者政策と障害者権利運動に見る女性の役割(1) : 身体障害者療護施設の設立経緯を通して
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
都の重度障害者政策の転機となる療護施設の設立経緯を通して、ケア(介護)・援助の当事者性と専門職性の相互補完性を検討する。具体的には救護施設での「永久」介護拒否宣言と、府中療育センター「闘争」での二つの問題提起から、女性障害者が主導する障害者の権利運動論の形成過程をみる。また自立に向けた療護施設での条件整備と施設職員の1970年代の自己の職業像の変化を辿りつつ、基礎構造改革で見直しを迫られる療護施設の限界にも言及する。
- 首都大学東京の論文
- 2002-03-25
著者
関連論文
- 平塚らいてうの母性主義フェミニズムと優生思想 : 「性と生殖の国家管理」断種法要或はいつ加筆されたのか
- 国民国家と障害者の近代 : 障害者は国民になりえたか(自主シンポジウム25,日本特殊教育学会第40回大会シンポジウム報告)
- 優生学と障害の歴史研究の動向 : ドイツ・ドイツ語圏と日本との国際比較の視点から
- ヴァイマル期におけるA.ザロモンの社会事業理論
- A.ザロモンの初期社会事業理論
- ドイツ・日本の歴史に見る社会事業理論の現在の争点
- 戦後東京の重度障害者政策と障害者権利運動に見る女性の役割(1) : 身体障害者療護施設の設立経緯を通して
- 荒川 智 著, 『ナチズム期障害児教育の研究』, 旬報社刊, 1999年2月発行, B5判, 252頁, 定価7, 619円
- ドイツ社会事業成立期の社会事業理論からみた優生学・優生思想の特徴--ジェンダー化された職業倫理と「家族共同体型」福祉国家思想の枠組みを通して (フォーラム ドイツ社会福祉国家像--国家・生命・身体)