1.高温度に於けるセメントモルタル及びコンクリートの熱伝導率の変化
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概要
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今回の実験は吾国で普通利用される河砂、河砂利を用いた砂岩質の骨材によるセメントモルタル、及びコンクリーノトの高温度に於ける熱伝率の測定結果の報告で、尚ほ高温度に加熱された後、冷却したものの常温値を加えた。コンクリートの常温値は一般に0.00044C.G.S.内外で温度の上昇と共に著しく減少し700〜800℃では0.0021〜0.0025C.G.S.に過ぎない。各種調合のセメントモルタルは常温値を0.002〜0.003とし同じく温度上昇と共に激減し750℃内外では0.0011〜0.0015となり何れも常温値の50%内外に過ぎない。即ちコンクリートの比較的小さな熱伝導率は高温度に於ては更に減少し火災時に構造体内部温度の上昇を阻止する主因をなす。セメントモルタルの更に小さな高温度の熱伝導率は表面仕上用の材料として一層有利な熱遮断を行う。尚ほ今回高温度に於ける一般のコンクリート並びに普通仕上用モルタルの熱伝導率として(1)乃至(4)の近似式を呂案する。(Fig〜15)
- 社団法人日本建築学会の論文
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