9) 高温度に於けるコンクリートの熱膨脹に就て : 純セメントモルタルの線膨脹
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概要
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火災時に於ける鋼筋コンクリート構造の一體性は高熱を受けたコンクリートが内部に挿入された鋼筋と殆んど等しい熱膨脹を行ふと共に高温度に於ても互に密着して協力し得る性質を要求する。今回の實驗は高温度に於けるコンクリートの膨脹及び鋼筋との相互作用を研究せんとするものであるが,豫備實驗として實施された純セメントモルタルの熱膨脹に關する二,三の實驗結果によればA,純セメントキルタルの熱膨脹は比較的低温度に於て収縮に變り,高温度に於て相當大きな收縮を行ふと共に750℃内外に於て再び膨脹を初める。B,高温度に於ける収縮率は温度の函數であると共に加熱を繼續する時間の函數である。C,材齡200日の範圍に於ては收縮率の値に大きな變化はない。尚ほセメントモルタルに就ては目下實驗中で引續き發表の豫定である。
- 社団法人日本建築学会の論文
- 1949-11-20
著者
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