8) 剛接合と固定度に就いて
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概要
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構はその柱脚が普通は〓抑か完全固定として処理されているが、之は特殊の固定状態で多くは完全に所期の固度状態を確保出来ないのが実状であり、又実際問題としてはむしろ固定状態はその中間の部分固定にある。この固定度に就いては既にHickersonが取扱い任意固定度の構を解いている。之に対し筆者は観点を異にした固定度を設け、之により構を処理した。即筆者は独自の固定度を使用して、その材端を節点に或は基礎に剛に接合する条件式を立て、その固定状態を規定した。尚この二材の剛接合条件は定断曲部材のみならず、変断面に対しても簡単な形で表される。而して各部材の剛接合条件式が立てられると、多辺形構は比較的簡単に処理しえ且Hickersonの固定度を使用する時は殆んど解きえない構が、筆者の固定度を使用し且筆者の解法に従えば、解は簡明であるのみならず、〓抑脚構も部分固定脚構も完全固定脚構も同時に処理しうるのである。ここではこの前半に就いて述べる。筆者は本論文に於いて筆者の固定度に就いて論じ且Hickersonの固定度と対比し説明した。尚筆者の固定度はモーメント法による解に対し好都合であるが併せて撓角法に対する式を記した。
- 社団法人日本建築学会の論文
- 1952-12-10
著者
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