ブドウ'安芸クイーン'の果皮の着色に対する温度感受性の時期的変化
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概要
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ブドウ'安芸クイーン'ポット植え樹(3年生)を供試し,成熟期における時期別の温度処理が果皮の着色および果実形質に及ぼす影響について調査した.温度処理は2つの温度条件(高温区:夜温,19:00-7:00, 33℃および昼温,7:00-19:00, 28℃,低温区:夜温23℃および昼温18℃)に設定したコイトトロンで行った.処理期間は1週間とし,着色開始後4-11日目(ステージI),11-18日目(ステージII),18-25日目(ステージIII)および25-32日目(ステージIV)の合計4時期の処理を行った.高温区ではステージIの処理開始後数日を除き,すべての処理時期で着色が抑制された.低温の影響は処理時期により大きく異なり,ステージIの処理開始後5日目からステージIIIの処理開始後3日目までの間,低温により着色が大きく向上した.アントシアニン含量は,処理直後ではステージIIの低温区で最も高い値となった.これらの結果から,着色開始後8〜21日目が果皮の着色にとって温度の感受性が高い時期であることが明らかとなった.酸含量については処理時期により差が認められ,ステージIの低温区で減酸が大きく阻害された.
- 2006-11-15
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