デジタルアーカイブのための新しい「文献学」 : 未来の「文学全集」、そしてその先にあるものを考えて
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概要
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長年文学研究の底本として活用されてきた文学全集は、近い将来デジタルアーカイブヘと「進化」せざるをえない。この必然性を説きながら、文学全集という存在の本質を明らかにすると同時に、それと相互依存して存立する「文学」の本質も問い直す。そしてその過程で浮かび上がってくる問題が、じつは文学のみならず人文科学全体が早晩直面しなければならない学問ディシプリンと新たなパブリッシングメディアとの相互変革の問題であることを指摘し、さらにその変革の方向性を議論する場としての新たな「文献学」の創設を提案する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2006-05-26
著者
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