ピコ秒モード同期レーザを用いた超高速光コム伝送における縦モード線幅の拡がり(次世代伝送用ファイバ,機能性光ファイバ,フォトニック結晶ファイバ,ファイバ非線形現象,一般)
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概要
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モード同期レーザからの光パルス列は,周波数領域においては繰り返し周波数間隔が高精度でかつ狭線幅な縦モードを持つため,これを光周波数標準として利用することができる.最近では,このような光標準信号を光ファイバネットワークを介して配信する研究も開始されている.しかしこの場合には,伝送に伴う縦モードスペクトルの歪みが問題となるが,今までにその詳細を調べた報告はない.本報告では超高速光パルスの長距離伝送における縦モード線幅拡がりを詳細に測定した.今回用いた光源は縦モード線幅が1kHzという狭線幅で,繰り返し周波数が10GHzのモード同期ファイバレーザである.長さ450kmの分散シフトファイバを用いてレーザ出力パルスの伝送実験を行なった結果,縦モードの裾野に拡がりが生じること,線幅拡がりが伝送距離に比例して増大すること,さらにファイバの温度変化や機械的な振動による位相雑音が縦モード歪みの要因となることを明らかにした.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2006-08-17
著者
-
中沢 正隆
東北大学 電気通信研究所 超高速光通信研究分野
-
廣岡 俊彦
東北大学 電気通信研究所
-
吉田 真人
東北大学 電気通信研究所
-
大澤 耕
東北大学 電気通信研究所
-
大澤 耕
東北大学電気通信研究所
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