小学校でのフッ化物洗口導入に伴う養護教諭の対応 : 養護教諭への聞き取り調査から
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概要
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小学校へのフッ化物洗口導入に伴って,養護教諭の執務上の変化や対応等を直接面談(半構造化インタビュー)し,聞き取り調査を行った.併せて導入に対する自由な意見を聞いた.多くの養護教諭は,フッ化物洗口導入の意義が理解できず,したがって説明と実施の責任を十分果たせないことについて危惧していることを述べていた.このことは,導入にあたって,推進側(ここでは,導入を働きかけた側),学校(養護教諭も含めて),保護者等の意見調整が十分でなかったことが窺える.また,仕事上,負担と感じている者も多くみられた.一方,フッ化物洗口の効果に期待し,歯科保健指導にもつながることから意欲的に取り組んでいきたいと述べているものもいた.導入に伴って学校あるいは養護教諭と学校歯科医や学校薬剤師との連携が以前より強化されたという意見はあまり述べられなかった.今後,さらに対象を広げての調査が必要である.こうしたなかから集約される意見は,今後のフッ化物洗口の導入プロセスに際して活かされるべき重要な内容を含んでいるものと思われる.
- 2006-07-30
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