児童福祉施策と次世代育成支援の統合化に向けての試論
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概要
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日本における少子化が社会問題として認識され,国として取り組む喫緊の課題となっている。少子化対策として子育て支援の重要性がクローズアップされる一方で,児童福祉をめぐる政策や制度にドラスティックな変化が見られる。それは必ずしも児童福祉推進の前向きな変化ではなく,政府が提唱する三位一体改革において児童福祉予算の削減や体制の縮小化が進んでいる。本稿では,児童福祉をめぐる改革の現状と問題点を提示し,子育て支援を包含した児童福祉施策が,果たして本来の児童福祉を推進することになっているのかを検証する。さらに次世代育成支援と児童福祉施策が二本立てではなく,子どものために統合化され,少子化対策で見えにくくなっている児童福祉の今後の方向性と展望について述べる。
- 2006-03-17
著者
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