犬の肝臓腫瘍におけるコントラストハーモニックイメージング(外科学)
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概要
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造影超音波法(CHI)に使用される造影剤であるレボビストの肝循環動態について,6頭の健常ビーグル犬で検討した.さらに,8頭の肝細胞癌(HCC)犬と2頭の転移性肝血管肉腫(HSA)犬に対してレボビストを用いたCHIを行い,それらの特徴的な画像所見について検討した.ビーグルにおいて,レボビストを静脈内に投与した後,前腸間膜動脈と腎動脈の間の腹部動脈内は5.47±1.52秒から増強が始まり,肝門部の門脈内は16.03±3.39秒から増強が認められた.8頭のHCC犬における特徴的なCHI所見として,早期動脈相では腫瘍の周囲から腫瘍内へ流入する血管の増強が8頭(100%)で認められ,門脈相では周辺の肝実質の増強と腫瘍部の欠損が7頭(87.5%)で認められた.2頭のHSA犬における特徴的なCHI所見として,早期動脈相と門脈相では腫瘍周辺部の増強像,実質相では周辺の肝実質の増強と腫瘍部の欠損が認められた.犬における早期動脈相と門脈相の開始時間とHCCおよびHSAの超音波造影の特徴な所見は,人とほとんど同様であることが示唆された.したがって,人と同様に,犬においてもCHIはHCCと転移性肝HSAの診断に有用であると考えられる.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 2006-05-25
著者
-
長谷川 篤彦
東京大学農学部獣医内科学教室
-
渋谷 久
日本大学生物資源科学部
-
佐藤 常男
日本大学生物資源科学部
-
田中 茂男
日本大学生物資源科学部
-
枝村 一弥
日本大学生物資源科学部・獣医外科学研究室
-
長谷川 篤彦
日本大学生物資源科学部・獣医臨床病理学研究室
-
久楽 賢治
日大獣医外科
-
浅野 和之
日本大学生物資源科学部獣医学科獣医外科学研究室
-
佐々木 由枝
日本大学生物資源科学部獣医学科獣医外科学研究室
-
手島 健次
日本大学生物資源科学部獣医学科獣医外科学研究室
-
加藤 友香
日本大学生物資源科学部獣医学科獣医外科学研究室
-
田中 茂男
日本大学アニマルメディカルセンター
-
手島 健次
日大獣医外科
-
久楽 賢治
日本大学生物資源科学部獣医学科獣医外科学研究室
-
鬼頭 綾子
日本大学生物資源科学部獣医学科獣医外科学研究室
-
長谷川 篤彦
日本大学生物資源科学部獣医臨床病理学研究室
-
長谷川 篤彦
日本大学生物資源学部
-
長谷川 篤彦
東京大学
-
浅野 和之
日本大学生物資源科学部
-
枝村 一弥
日本大学生物資源科学部
-
佐藤 常男
日本大学 生物資源科学部獣医病理学研究室
-
佐藤 常男
東海大学 生命化学科
-
長谷川 篤彦
日本大学獣医臨床病理学教室
-
佐藤 常男
日本大学生物資源科学部 獣医学科 獣医病理学研究室
-
佐藤 常男
日本獣医病理
-
渋谷 久
日本大学生物資源科学部 獣医学科 獣医病理学研究室
-
田中 茂男
日本大 生物資源科学 動物病院
-
佐々木 由枝
日本大学生物資源科学部・医学科獣医外科学研究室
-
枝村 一弥
日本大 生物資源科学
-
渋谷 久
日本大学生物資源科学部獣医学科獣医病理学研究室
-
長谷川 篤彦
帝京大学医真菌研究センター
-
長谷川 篤彦
日本大学生物資源科学部獣医学科獣医臨床病理学研究室
-
Hasegawa Atsuhiko
Department Of Veterinary Internal Medicine Faculty Of Agriculture The University Of Tokyo
-
Sato Tsuneo
Nihon Univ. School Of Veterinary Medicine Kanagawa
-
Hasegawa A
Nihon Univ. School Of Veterinary Medicine Kanagawa Jpn
-
Hasegawa Atsuhiko
Nihon Univ. School Of Veterinary Medicine Kanagawa Jpn
-
Hasegawa A
Department Of Pathobiology Nihon University School Of Veterinary Medicine
-
Hasegawa Atsuhiko
Department Of Pathology Nihon University School Of Veterinary Medicine
-
手島 健次
日本大学生物資源科学部獣医学科
-
久楽 賢治
日本大学生物資源科学部獣医学科
-
久楽 賢治
日本大学生物資源科学部
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