科学技術と人文学の方法論的交流 - 「昭和の鴎外」における医学と人文学の連関 -
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概要
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科学技術者の倫理という問題の他、計算機情報学の発展は、科学技術と人文学の交流を必要としており、2005年にはロボット研究における人文科学との交流を呼びかける会が文部科学省科学技術政策研究所の主催で開かれている。しかし科学技術者や行政官は、医学と並んで最も古い伝統を持つ人文学の本質について考察することなく、便利屋として人文学の細切れ知識の動員を企図している嫌いがある。人文学は古いが故に非科学技術的と無視される反面、同じ理由で魅力を感じ、少数とはいえ人文学の研究に励んだ科学技術者や行政官もいる。「昭和の鴎外」と呼ばれた皮膚科学者太田正雄東大教授(詩人木下杢太郎)における医学研究、宗教史、美術史研究に共通する方法論や価値観を事例として、人文学と科学技術(彼の場合は医学)との方法論的関連について考察する。
- 2006-07-15
著者
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