12歳児を支援する歯・口の健康つくり教材の検討

概要

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福島県では,中学1年生を対象に歯・口の健康つくりを支援するための学習援助型の教育資材を作成した.作成した教材は,「生きる力」をはぐくむことを念頭におき,歯・口は視覚的に確認しやすく,みずから学び,考える素材としては有用な組織であり,歯・口を通して健康とは何かを考え,自分自身にあった健康観を身につけ,全身の健康を考えるきっかけづくりとした.また,指導型学習にみられる予防に特化した知識のみを一方的に伝えるだけではなく,双方向で話し合い,情報を共有するとともに,生徒みずから課題をみつけ,みずから学び,みずから考え,主体的に判断し,みずから解決できる能力をはぐくむ教材となるよう工夫した.さらに,今回得られた調査結果から,今後,教材の配付に際しては「歯の衛生週間」に使用できるよう配慮して4月中旬〜下旬に送付することとした.なお,教材の活用を周知するためには,モデル校の設定と先行配付によるパブリックリレーションズの効果およびマスメディアを活用するための働きかけが必要性であることが示唆された.
有限責任中間法人日本口腔衛生学会の論文
2006-01-30