トンガの経済開発に活路はあるか
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本稿は, トンガ経済の特性に関する「研究ノート」である。トンガ経済の特性の一つは, グラントに大きく依存した経済を形成している点にある。本稿の目的は, 人口の移動, 資本ストック, 生産構造, 対外経済 (貿易) 等に関して, トンガ政府の公式報告書を使ってそれらの特性を明らかにずることである。本稿の構成は, I「グラント依存の構造的特性」, II「生産と貿易の構造的特性」, III「経済開発計画の問題点」, そしてIV「結び」の4章から成っている。Iでは, 島嶼国トンガの「経済構造の特性」をグラント依存体質として位置付けた。また, その構造的な特性の要因としては, 人口移動, 資本ストックを指摘し, これについて言及した。IIでは, 生産構造, 対外経済 (貿易) の諸問題を取り上げて考察した。最後に, IIIとIVでは経済開発計画に関し, トンガ政府の視点とは異なる側面から, トンガ経済における自立の活路を「造水計画」の必要性に求めて考察した。
- 2001-10-31
著者
関連論文
- トンガの経済開発に活路はあるか
- トゥヴァルの人口と経済に関するノート : Fongafale (Funafuti) 島の場合
- トンガ王国の人口に関する若干の研究
- 日本経済と外国人労働者政策 : 留学生の受け入れも含めて(21世紀の人の移動と人間環境 (2))