歩行率変化時における呼吸数コントロールの生体への影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
【目的】運動強度が定状状態からステップ状に変化すると呼吸数は急激に増加し換気効率が下がる。本研究は定状歩行から1分間ステップ状に歩行速度を増加させた時,呼吸数をコントロールすることにより換気応答を改善できるかを検討した。【方法】健常成人男性9名を対象とし,歩行速度を歩行率80steps/minの速度から歩行率100, 120, 140 steps/minの速度に増加させた。自由呼吸と呼吸数20回/分のコントロール呼吸の2条件で歩行中の呼吸循環反応を比較した。【結果と考察】心拍数,酸素摂取量は条件間で差がなかった。しかしコントロール呼吸で二酸化炭素排出量,および呼気終末二酸化炭素濃度が小さく,分時換気量(VE)が少ない傾向がみられた(いずれもP<0.1)。以上より呼吸コントロールにより歩行時のVEを少なくできる可能性が見出せ,今後呼吸器疾患患者の運動療法への応用を検討していきたい。
- 日本保健科学学会の論文
- 2006-03-25
著者
-
山田 拓実
首都大学東京大学院人間健康科学研究科
-
吉田 弥央
東京都保健医療公社荏原病院
-
小島 肇
聖路加国際病院リハビリテーションン科
-
山田 拓実
首都大学東京
-
吉田 弥央
東京都立保健科学大学大学院保健科学研究科
-
武田 円
首都大学東京大学院保健科学研究科
-
伊藤 弥生
東京都立保健科学大学大学院
-
小島 肇
聖路加国際病院リハビリテーション科
-
小島 肇
聖路加国際病院リハビリテーション室
-
小島 肇
聖路加国際病院
-
伊藤 弥生
龍岡介護老人保健施設 リハビリテーション部
-
武田 円
首都大学東京 人間健康科学研究科理学療法科学系
関連論文
- 多施設で実施した集団運動による介護予防トレーニング(せらばん体操^)の効果 : ハイリスク,予防給付,および要介護高齢者での比較
- 高齢者に対する介護予防運動器の機能向上トレーニングによる循環系および自律神経機能に与える影響
- 641 側対歩(ナンバ歩き)の運動力学的分析 : 第5報・反復練習課題中の歩行比の変化(理学療法基礎系31, 第42回日本理学療法学術大会)
- 841 側対歩(ナンバ歩き)の運動力学的分析 : 第4報・反復練習課題直後の平地普通歩行の変化(理学療法基礎系35,一般演題ポスター発表,理学療法の可能性,第41回日本理学療法学術大会)
- 73 歩行観察における理学療法士の注視点(第1報)-注目している部位を明確にする(理学療法基礎系IV)
- B-5 一般就労する知的障害者の体力と障害予防に関する研究 : 2005〜2007のデータから(精神,保健・医療・福祉における多職種連携とその教育,第18回日本保健科学学会学術集会)
- 453 二分脊椎症者の装具の種類別歩行分析の試み(生活環境支援系理学療法10, 第42回日本理学療法学術大会)
- 介護予防トレーニングの運動強度の検討
- 円背姿勢高齢者の呼吸機能及び呼吸パターンの検討
- 394 障害高齢者の握力と6分間歩行距離の推移(生活環境支援系理学療法7, 第42回日本理学療法学術大会)
- 369 地域在住高齢者の嚥下機能, 呼吸咳漱機能の運動機能別検討(生活環境支援系理学療法4, 第42回日本理学療法学術大会)
- 1154 NIRSによる転倒予防体操中の脳活動の検討 : 荒川ころばん体操(生活環境支援系理学療法22,一般演題ポスター発表,理学療法の可能性,第41回日本理学療法学術大会)
- 1127 デイサービスでの理学療法介入の効果 : 非ランダム化比較試験(生活環境支援系理学療法19,一般演題ポスター発表,理学療法の可能性,第41回日本理学療法学術大会)
- 834 高齢者の円背姿勢と呼吸機能の関係(理学療法基礎系34,一般演題ポスター発表,理学療法の可能性,第41回日本理学療法学術大会)
- 771 介護予防プログラムの運動強度の検証 : 荒川ころばん体操・荒川せらばん体操を用いて(理学療法基礎系26,一般演題ポスター発表,理学療法の可能性,第41回日本理学療法学術大会)
- 歩行率変化時における呼吸数コントロールの生体への影響
- 769 虚弱・要介護高齢者向け筋力向上トレーニングの3ヶ月効果 : 荒川せらばん体操の開発(生活環境支援系理学療法V)
- 745 呼吸コントロールによる歩行リズム変化時の生体反応(内部障害系理学療法VII)
- 728 Functional Reachにおける身体能力 : 関節モーメント, 関節角度, 及び, 重心位置の検討(理学療法基礎系XI)
- 602 摂食・嚥下リハビリテーションへの理学療法介入 : 症例報告(内部障害系理学療法8)
- 筋力・柔軟性・バランス能力が向上する「荒川ころばん体操」 (必ずできる!高齢者の転倒予防--リスク管理と実践ケアテクニック) -- (すぐに導入したい転倒予防のための体操・運動プログラム)
- 722 荒川版転倒予防体操の4ヶ月効果 : 後期高齢者と虚弱高齢者に対する検討(生活環境支援系理学療法15)
- 721 荒川版転倒予防体操の開発と体力指標についての4ヶ月効果(生活環境支援系理学療法15)
- 慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者への外来リハビリテーションの効果 : systematic overview
- A-13 模擬患者に対する教育プログラムに関する検討 : 作業療法学生の学内実技実習およびOSCE終了後の模擬患者の意見より(教育(テーマ関連)3,保健・医療・福祉における多職種連携とその教育,第18回日本保健科学学会学術集会)
- A-12 コミュニケーションスキル向上を目的とした模擬患者参加学内実習の効果(教育(テーマ関連)3,保健・医療・福祉における多職種連携とその教育,第18回日本保健科学学会学術集会)
- A-8 医療系-保健医療福祉-大学におけるインタープロフェッショナル教育(IPE)の現状 : アンケート調査の結果から(教育(テーマ関連)2,保健・医療・福祉における多職種連携とその教育,第18回日本保健科学学会学術集会)
- 多施設で実施した集団運動による介護予防トレーニング (せらばん体操^) の効果 : ハイリスク, 予防給付, および要介護高齢者での比較
- 1226 膝立ち位における姿勢制御の一考察 : 体幹の姿勢保持方略に着目して(理学療法基礎系40, 第42回日本理学療法学術大会)
- 615 膝立ち位の特性 : 運動力学的視点より(理学療法基礎系27, 第42回日本理学療法学術大会)
- 142. 股関節疾患々者の術後のADLについて : 主に靴下着脱動作について
- 51 わがまち-東京都中央区-の地域リハを点検する(生活環境支援系理学療法3)
- 360. ラグビー選手の等速性筋力の特徴 : レギュラー群と非レギュラー群の相違
- 213. 人工股関節置換術後の退院時大腿筋力と大腿周径について
- 396. ラグビー選手の等速性収縮におけるピークトルク、トータルワーク、アベレージパワーの関係
- 282. 周径測定の信頼性
- 886 Quality Indicator としてのFIM実施率とADL練習に関する患者満足度の現状 : 昨年度との比較とQuality Indicatorの妥当性の検討(理学療法基礎系,一般演題(ポスター発表演題),第43回日本理学療法学術大会)
- 1120 Quality IndicatorとしてのFIM実施率とADL練習に関する患者満足度の現状(生活環境支援系理学療法18, 第42回日本理学療法学術大会)
- 雑誌レビュー Physiotherapy(2003年版)まとめ
- 脳梗塞後の摂食嚥下障害患者への呼気筋トレーニングの効果(ケーススタディ,理学療法の可能性,第41回日本理学療法学術大会(群馬))
- 脳梗塞後の摂食・嚥下障害患者への呼気筋トレーニングの効果(EBPのプロセスに基づいたケーススタディ,ケーススタディ1,理学療法の可能性,第41回 日本理学療法学術大会)
- 嚥下訓練には欠かせない 呼吸訓練・体幹訓練の技術 (特集 これならできそう! 嚥下リハ)
- 1236 虚弱高齢者に対する介護予防トレーニングの循環系および自律神経機能への影響(内部障害系理学療法,一般演題(ポスター発表演題),第43回日本理学療法学術大会)
- 589 ステップ動作における矢状面・前額面関節パワーの分析(骨・関節系理学療法,一般演題(ポスター発表演題),第43回日本理学療法学術大会)
- 優秀賞を受賞して(学会だより)
- 若年者と高齢者における前方・側方ステップ動作について : 矢状面・前額面パワーの分析から
- チームワークから見た脳卒中診療-急性期病院の場合
- リラクセーション肢位の違いが呼吸運動出力及び自律神経機能に与える影響
- 理学療法スタンダード(3)呼吸障害の理学療法スタンダード
- 脳卒中理学療法のエビデンスとリーズニング (特集 脳卒中理学療法のクリニカルリーズニング)
- 人工呼吸療法 コ・メディカル職種による|吸引実現への収り組み
- (4) 認知症の予防には運動がおすすめ(一般向け,公開ワークショップ,第22回日本保健科学学会学術集会)