吸収性膜を用いたGTR法の臨床効果について
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概要
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主に成人性歯周炎を有する患者に対してGTR法を行い,保護膜として用いた吸収性膜(乳酸-グリコール酸共重合体膜)の臨床的効果を評価した。患者は,年齢24〜68歳(平均年齢48歳)の男性22名,女性38名,計60名であり,垂直性骨欠損あるいは根分岐部病変を有していた。術前,術後6ヵ月に臨床データを記録した。術後の治癒経過は良好であり,吸収性膜応用による軟組織の炎症,副作用は一例も認めなかった。歯周ポケットの深さの経時的変化は,術前5.7±2.0mm,術後6ヵ月で2.9±1.2mmであった。また,歯周ポケットの深さの減少量は,術後6ヵ月で2.8±1.9mmであった。臨床的アタッチメントレベルの経時的変化は,術前9.0±2.8mm,術後6ヵ月で6.8±2.6mmであり,アタッチメント獲得量は,2.2±1.9mmであった。歯離退縮量は,術後6ヵ月で0.6±1.8mmであった。以上より,乳酸-グリコール酸共重合体膜は,歯周疾患治療におけるGTR法の保護膜として有用であることが示唆された。
- 特定非営利活動法人日本歯周病学会の論文
- 1994-12-28
著者
-
瀬戸口 尚志
鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 歯周病態制御学分野
-
末田 武
鹿児島大学歯学部歯科保存学講座(2)
-
山田 了
東京歯科大学歯周病学講座
-
齋藤 淳
東京歯科大学口腔健康臨床科学講座
-
中川 種昭
東京歯科大学歯科保存学第二講座
-
中川 種昭
慶應義塾大学医学部歯科口腔外科学教室
-
末田 武
鹿児島大学歯学部
-
中川 種昭
慶應義塾大学医学部歯科口腔外科学講座
-
中川 種昭
東京歯科大学 微生物学講座
-
瀬戸口 尚志
鹿児島大学大学院医歯学総合研究科先進治療科学専攻
-
清田 築
東京歯科大学歯科保存学第二講座
-
山之内 一也
東京歯科大学歯科保存学第二講座
-
斎藤 淳
宮城高等歯科衛生士学院
-
樋渡 京子
鹿児島大学歯学部歯科保存学講座(2)
-
瀬戸口 尚志
鹿児島大学 大学院医歯学総合研究科先進治療科学専攻顎顔面機能再建学講座歯周病態制御学分野
-
中川 種昭
東京歯科大学 第2歯保存
-
中馬 雅彦
鹿児島大学歯学部歯科保存学講座(2)
-
齋藤 淳
東京歯科大学 口腔健康臨床科学講座
-
齋籐 淳
東京歯科大学歯科保存学第二講座
-
山田 了
東京歯科大学保存第ii講座
-
山田 了
東京歯科大学
-
末田 武
鹿児島大学
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