ハムスター頬嚢粘膜におけるランゲルハンス細胞の動態 : 炎症,副腎皮質ホルモンおよび性ホルモンの影響
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概要
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本研究は,ハムスター頬嚢粘膜のランゲルハンス細胞(LC)の変化を検索するため,炎症病変,副腎皮質ホルモン(プレドニゾロン;PSL)および性ホルモンの投与を行ない,LCの動態を検討した。実験1:1)起炎剤(DNFB)塗布群,2)PSL投与後DNFB塗布群,3)PSL投与DNFB同時塗布群を作製し,最終塗布後1,3,5,7,14日経過時に頬嚢粘膜を採取した。実験2:テストステロン,エストラディオール,プロゲステロンの各性ホルモンを全身投与したハムスター頬嚢粘膜を採取した。EDTA溶液にて剥離し,上皮シートを作製後,ATPase染色とビメンチン染色を行いLCを検索した。起炎剤塗布によりLCは増加した。PSL前投与により炎症によるLCの増加が抑制された。PSL投与DNFB同時塗布はLCの減少は著明であり,突起を欠く細胞を認めた。起炎剤塗布による炎症においてPSLの予防的投与は,治癒期間の短縮に有効であった。LCに性差は認めず,性ホルモン投与に対してもLCの分布や形態的変化は認めなかった。
- 1991-09-28
著者
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