超音波スケーラーに関する研究 : 発振周波数の相違が歯石除去効果及び除去後の状態にどのような影響を及ぼすかについて
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概要
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発振周波数の高い超音波スケーラーと低い超音波スケーラーの歯石除去効果および除去後の状態について,in vitroで比較検討した結果,実験的歯石の除去効果は定量的にみて,発振周波数の高い機種の方が,低い機種よりも有意にその除去効果が高かった。一方,実験的歯石除去後の状態についての定量性,すなわち,表面あらさの測定結果より,その数値は発振周波数の高い機種の方が,低い機種よりも有意に高かった。他方,実験的歯石除去後の状態についての定性的,すなわち,ラインスポットを併用したSEM観察では,発振周波数の低い機種では条痕が認められたが,高い機種ではこれに加えるに試料のmetalが剥離されたような像が観察され,また,ラインスポット法でも定量的観察を裏ずけるような深い損傷が確認できた。
- 特定非営利活動法人日本歯周病学会の論文
- 1988-12-28
著者
-
上田 雅俊
大阪歯科大学歯周病学講座
-
寺西 義浩
大阪歯科大学歯周病学講座
-
山岡 昭
大阪歯科大学歯周病学講座
-
楠 憲治
大阪歯科大学口腔衛生学講座
-
小西 浩二
大阪歯科大学口腔衛生学講座
-
寺西 義浩
大阪歯科大学・歯周病学講座
-
小西 浩二
大阪歯大・口腔衛生
-
稲田 芳樹
大阪歯科大学歯周病学講座
-
楠 憲治
奥羽大学歯学部口腔衛生学講座
-
河野 渡
大阪歯科大学口腔衛生学講座
-
岩井 信幸
大阪歯科大学口腔衛生学講座
-
河野 渡
大阪歯大・口腔衛生
-
上田 雅俊
大阪歯科大学
-
小西 浩二
大阪歯科大学口腔衛生学教室
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