精神科リハビリテーションにおける病院付設型デイケアの有効性と限界
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概要
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本研究では、A病院併設型精神科デイケアでの9年の実践を振り、精神科リハビリテーションにおける病院付設型デイケアの有効性と限界を検討した。その結果、デイケア運営においてスタッフチームやメンバー集団を機能させるにはミーティングが重要であること、精神科リハビリテーションは「病」の回復過程よりも発達過程と似ており生涯発達の視点をもったデイケアプログラムが有効であること、インスティテューショナリズム(施設症)を防ぐかかわりがデイケアにも求められることの三点が明らかになった。病院付設型デイケアの課題は、これまでの精神科医療の問題と大きな違いはみられなかった。これらのことから、長期在院患者の地域移行は脱施設化そのものであり、今後も精神科デイケアが精神障害者の社会参加と地域生活を支える重要な拠点であり続けることが示唆された。
- 東北文化学園大学の論文
- 2005-03-31
著者
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