軽度発達障害があると思われる子どもに対する集団の中での指導について : 津市立教育研究所主催の研修会に参加した教師へのアンケート調査から
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概要
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軽度発達障害があると思われる子どもに対する集団の中での指導について、津市立教育研究所主催の研修会に参加した教師にアンケート調査を実施した。回答者のうち約半数が現在、通常の学級において軽度発達障害があると思われる子どもを担任しており、日々の教育活動の中での困難点として、(1)子どもの特性に応じた指導方法について(56.5%)、(2)学級の他の子どもへの対応(30.6%)、(3)保護者との関係づくり(8.1%)、(4)他の指導者との間での連携(4.8%)をあげていた。学級の集団の中での指導にかかわる点で多くの教師が困難を抱えている現状が明らかとなった。こうした点の改善・解決にかかわる内容を今後の研修内容として要望していることも明らかになった。軽度発達障害があると思われる子どもを担任する通常の学級の教師とともに教育実践をすすめ研修を深めていくための今後の方向につき、ヒントになる貴重な示唆を得ることができた。
著者
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栗原 輝雄
三重大学教育学部障害児教育講座
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栗原 輝雄
三重大学教育学部
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長谷川 哲也
津市立教育研究所
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藪岸 加寿子
津市立教育研究所
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植谷 幸子
津市立教育研究所
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栗原 輝雄
三重大学教育学部障害児教育研究室
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