微生物の生化学反応を応用した材料微細加工プロセスに関する研究 第2報 : スタフィロコッカスを利用したバイオエッチングに関する研究(境界領域)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The authors have been applying a microbial metabolic reaction that induces Microbiologically Influenced Corrosion (MIC) to develop a biological metal etching process (Bio-etching). Some kinds of bacteria that have the ability to induce corrosion on metals were detected through MIC failure case analysis. For example, Staphylococcus sp. is known to be able to induce corrosion on copper. The mechanism of MIC of copper, related to Staphylococcus sp., is described in the following. First, the adhesion of Staphylococcus sp. on the surface of copper takes place. The bacteria then multiply and begin to form small patch colonies. At this point lactic acid, related to the beginning of the MIC process of copper, is produced. With further bacterial multiplication a bio-film is formed on the surface of copper and ammonia, which has a strong causticity to copper, is also produced, showing that further corrosion of the copper surface takes place. In this paper, a study has been performed to investigate the effective application of the metabolic reaction of Staphylococcus sp. to bio-etching, by forcing microorganism to stick to the materials. It was confirmed that the formation speed of the adhesion area on copper, which has antibacterial function, had improved and that the processed area of the target zone could be defined with good accuracy. It was also observed that the corrosion takes place only in the small areas not covered by the protection resist. These results show that Bio-etching of metallic copper by Staphylococcus sp. is a very effective process.
- 社団法人日本鉄鋼協会の論文
- 2006-04-01
著者
-
菊地 靖志
大阪大学:大阪市立大学
-
菊地 靖志
大阪大学接合科学研究所
-
大森 明
大阪大学
-
宮野 泰征
大阪大学大学院:(現)日本学術振興会 独立行政法人 産業技術総合研究所
-
菊地 靖志
大阪大学(大阪市立大学)
-
大森 明
大阪大学(トーカロ(株))
-
坪沼 剛史
大阪大学大学院
-
大森 明
阪大接合研
-
菊地 靖志
阪大・接合科学研
-
坪沼 剛史
大阪大学大学院:(現)富士重工業(株)
-
大森 明
大阪大・接合研
-
菊地 靖志
大阪市立大学大学院工学研究科
-
菊地 清志
阪大接合研
関連論文
- 微生物の代謝反応を利用した金属材料の微細除去加工法の開発 (第2報) 〜加工実験〜
- 微生物の代謝反応を利用した金属材料の微細除去加工法の開発(第1報) : 金属材料と微生物との相互作用, その加工への応用
- 高温水中における炭素鋼の応力腐食割れ感受性に関する研究
- 235 炭素鋼の高温高圧純水中での応力腐食割れに関する研究(第6報)
- ステンレス鋼溶接部の微生物誘起腐食の基礎的検討
- 二相ステンレス鋼溶接部におけるシグマ相ぜい化(フラクトグラフィ)
- 425 銅およびその溶接部におけるバクテリア腐食(MIC)第2報 : バクテリアの種類と腐食機構
- 高温水中における炭素鋼のファンシェープト型応力腐食割れ感受性に関する研究(第2報) -溶接継手部を想定した試験片のSCC感受性の検討-
- 404 炭素鋼の高温高圧純水中での応力腐食割れに関する研究(第5報)
- 403 銅およびその溶接部におけるバクテリア腐食(MIC)
- 微生物による溶接部と金属材料の腐食劣化(溶接における腐食と防食)
- 各種純金属の抗菌性評価(境界領域)
- 微生物の生化学反応を応用した材料微細加工プロセスに関する研究 第1報 : 銅の微生物誘起腐食の加工への応用(境界領域)
- 微生物誘起腐食の再現実験における腐食誘発因子に関する検討
- バクテリアの反応を利用した材料の微細加工
- 金属材料(接合部)に発生する微生物誘起腐食・劣化現象について
- 451 微生物の反応を利用した金属の除去加工(第2報)銅の場合
- 450 微生物の反応を利用した金属の除去加工(第1報)
- 微生物の生化学反応を応用した材料微細加工プロセスに関する研究 第3報 : ステンレス鋼溶接部の微生物誘起腐食と加工への応用(境界領域)
- 微生物の生化学反応を応用した材料微細加工プロセスに関する研究 第2報 : スタフィロコッカスを利用したバイオエッチングに関する研究(境界領域)
- 海水中の好気性細菌によるSUS316L鋼溶接部の微生物腐食
- 222 スタフィロコッカススピーシーズを利用した銅の微細除去加工
- 227 微生物の反応を利用したステンレス鋼の微細除去加工(第2報) : 加工実験
- 228 微生物の反応を利用したステンレス鋼の微細除去加工(第1報) : 加工条件の検討
- 微生物の反応を利用した金属材料の微細除去加工
- 401 316型ステンレス鋼の熱処理による粒界析出挙動とその粒界腐食への影響
- 312 高窒素SUS316L鋼溶接部の金属組織と破壊靱性
- 235 高窒素SUS316L鋼溶接金属の破壊靱性
- 846 ステンレス鋼における微生物腐食防止法の開発
- ヘリウムイオン注入した原子炉用ステンレス鋼のレーザー溶接
- ヘリウムイオン注入した原子炉ステンレス鋼溶接部におけるヘリウムバブルの挙動
- 地下水中の好・嫌気性菌によるSUS304LおよびSUS316L鋼溶接部の微生物誘起腐食(第 二報)-好・嫌気性菌の役割-
- 地下水中の好・嫌気性菌によるSUS304LおよびSUS316L鋼溶接部の微生物誘起腐食(第 一報)-研究室における再現実験と腐食挙動-
- ステンレス(304)鋼溶接部での微生物腐食に及ぼす細菌付着挙動の影響
- 微生物を用いた銅の加工
- 310 ステンレス鋼溶接部、(SUS304L)における微生物付着と微生物誘起腐食(MIC) 関する検討(第2報)
- ステンレス鋼溶接部(SUS316L) の微生物誘起腐食・劣化(MIC)における環境水中の好・嫌気性構成微生物の影響
- 336 ステンレス鋼溶接部での微生物腐食に及ぼす付着細菌の影響
- 摩擦溶接を応用した高窒素含有鋼の接合
- 高窒素ステンレス鋼と鉄鋼の拡散接合性に及ぼす炭素含有量の影響
- 503 ステンレス鋼溶接部(SUS304L)における微生物付着と微生物誘起腐食(MIC)
- 502 SUS304L鋼およびSUS316L鋼溶接部への微生物の付着
- 109 高窒素含有ステンレス鋼の摩擦圧接
- 427 ステンレス鋼溶接部(304L, 316L)の微生物誘起腐食(MIC)におよぼす好・嫌気性菌の影響(第2報) : 構成微生物の腐食におよぼす影響
- 地下水中の微生物による黄銅の腐食挙動
- 302 ステンレス鋼溶接部(304L, 316L)の微生物誘起腐食(MIC)におよぼす好・嫌気性菌の影響(第1報) : 再現実験と地下水中の構成微生物
- SUS316L鋼溶接部における地下水中の微生物誘起腐食 -ラボテストと微生物の種類-
- アルミニウム合金(6063)をインサート材としたSiCとTiの接合
- 銅に発生した微生物誘起腐食
- 鋳造および粉体加工プロセスによるアルミニウム合金の抗菌処理とその諸特性
- Ag含有コーティング抗菌材料接合部の抗菌性評価
- 高窒素ステンレス鋼のアーク溶接と機械的特性
- 202 ステンレス鋼溶接部におけるバクテリア誘起腐食(MIC)第4報 : 410、430および329J鋼におけるMIC感受性の比較
- 201 炭素鋼の高温高圧純水中での応力腐食割れに関する研究(第4報)
- 403 ステンレス鋼溶接部におけるバクテリア誘起腐食(MIC)(第2報) : 腐食部におけるバクテリアの観察
- 427 ステンレス鋼溶接金属におけるバクテリア誘起腐食(MIC)について
- 地下水中の微生物による無酸素銅の腐食
- 338 ステンレス鋼溶接部におけるバクテリア誘起腐食(MIC)第3報 : 各種バクテリアの腐食性評価
- 高窒素含有Ni フリーオーステナイト系ステンレス鋼のHAZ靭性に及ぼす窒化物析出の影響
- 高温水中における炭素鋼のファンシェープト型応力腐食割れ感受性に関する研究(第1報) -SCC感受性に及ぼす環境因子の影響-
- 低炭素鋼の高温高圧純水中での応力腐食割れ
- 溶接ワイヤ成分変化によるエレクトロスラグ溶接金属中央部の衝撃特性向上に関する検討 : 構造用鋼のエレクトロスラグ溶接金属の靱性向上に関する研究(第3報)
- エレクトロスラグ溶接金属の周辺および中央部の衝撃値差異に関する二, 三, の確性実験 : 構造用鋼のエレクトロスラグ溶接金属の靱性向上に関する研究(第2報)
- 構造用鋼のエレクトロスラグ溶接金属内における衝撃特性の不均一性に関する検討 : 構造用鋼のエレクトロスラグ溶接金属の靱性向上に関する研究(第1報)
- 溶接部の微生物腐食
- 硬さのばらつきの標準偏差におよぼす化学成分の影響
- 硬さばらつきの標準偏差とクリープ破断強さ
- 高温硬さ試験と常温硬さ試験の相違点(硬さのばらつきと荷重依存性,および圧痕周辺組織)
- 硬さのミクロ的不均一性とクリープ破断強さ
- 339 炭素鋼の高温高圧純水中での応力腐食割れに関する研究(第3報)
- 402 炭素鋼の高温高圧純水中での応力腐食割れに関する研究(第2報)
- 214 炭素鋼の高温高圧純水中での応力腐食割れに関する研究
- 425 高温高圧純水における炭素鋼の応力腐食割れ
- 高窒素25Cr-15Ni-Mn-Mo-Ti-B鋼δフェライトの結晶変換
- バイオフィルムによる金属の腐食とその対策への試み
- 各種金属表面におけるバイオフィルムの生成挙動
- バイオフィルムの形成と金属材料表面-2 : 金属材料におけるバイオフィルム研究の重要性
- 各種めっき金属の抗真菌性
- 大腸菌, 黄色ブドウ球菌, 肺炎桿菌に対するめっき金属の抗菌作用
- 金属材料関係
- 抗菌機能化ステレンス鋼
- 金属材料の微生物誘起腐食・劣化
- 226 高温水中における炭素鋼溶接継手部の応力腐食割れ感受性に関する研究(第3報)
- 抗菌機能化金属材料
- 高濃度窒素ステンレス鋼に対する各種接合法の適用と継手特性
- 高窒素含有Niフリーオーステナイト系ステンレス鋼のHAZ靱性に及ぼす窒化物析出の影響
- 帯状電極による肉盛溶接時のアンダークラッドクラックの形成に及ぼす熱応力
- ミクロ組織による硬さのばらつき
- 高Nγ系ステンレス鋼変換組識の結晶面間隔に及ぼす熱処理と化学成分の影響
- 25Cr-15Ni-0.3N-0.03C系ステンレス鋼の熱処理過程における組織変化と結晶型変換との対比(高温時効硬化の著しい高窒素γ系ステンレス鋼の硬化因子)
- 同一環境下における銀及び銅含有ステンレス鋼の抗菌性評価
- 微生物による溶接部の腐食とその対策
- 高窒素ステンレス鋼の摩擦溶接性に及ぼす溶接条件の影響
- 塗型によるアルミニウム合金表層の抗菌化処理
- 319 低炭素構造用鋼のエレクトロスラグ溶接金属の衝撃靱性に及ぼす金属組織の影響
- 205 エレクトロスラグ溶接金属の凝固組織と常温組織の特性
- 409 大入熱工法・エレスラ(ES)溶接金属の靱性向上に関する研究(第4報)
- 328 大入熱工法・エレスラ(ES)溶接金属の靭性向上に関する研究(第3報)
- 423 大入熱工法・溶接部の靭性特性に関する基礎的研究(第2報)
- 地下水中に生息する微生物による銅とその溶接部の腐食挙動