生育ステージの違いによるタマナギンウワバ(鱗翅目:ヤガ科)のタンパク質変異
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概要
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発育に伴う生物体の生理的変化を知るために,卵,幼虫,蛹,成虫と劇的な変化を経る完全変態昆虫のタマナギンウワバ(鱗翅目:ヤガ科)を用い,そのステージごとのタンパク質およびエステラーゼの泳動パターンの差異について,日齢ごとの変化も加味して検討した。タンパク質,エステラーゼともに,卵,幼虫,成虫期の3つの泳動パターンがあるように思われた。幼虫および成虫期についてはともに日齢による変化は判然としなかったが,蛹では日齢が進むにつれて,その泳動パターンが幼虫型から成虫型に変化した。本種の場合では発育によってそのタンパク質組成にも変動がみられるが,同一ステージの期間中は比較的安定していると推察され,カイコで行われた結果と若干異なった。また蛹のステージは幼虫から成虫に変化する時期なので,電気泳動を行う場合には注意を要する事が考えられた。
- 千葉大学の論文
- 1996-03-29
著者
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