農産物市場における新たな取引 : 日本の情報化市場
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
現在卸売市場の活性化,市場再編が大きな問題となっている.周知のように卸売市場をめぐる環境はここ十数年の間に大きく変化してきた.それは大規模化と国際化への動きとしてとらえることができる.本稿においては,特に取引方法の改善という点に注目する.これまで卸売市場ではいくつかの新たな取引法の実験が行われてきた.即ち,予約相対取引,予約取引等である.しかし,われわれはこれらの取引法以外にも有力な代替的方法があるものと考えている.それが情報化市場である.本稿では予約取引の実験に対する評価と,現在日本で稼働している情報化市場を紹介し,次いでこれらの取引方法を比較分析する.これらの分析から,この二つの取引法は価格発見の方法としては非常に似通っており,予約取引は情報化市場に発展する可能性を秘めていると結論づけることができる.
- 千葉大学の論文
- 1994-03-25
著者
関連論文
- 生鮮食料品流通情報の利用に関する研究
- エレクトロニック・コマース環境下での卸売市場
- 農産物市場における情報化市場の確立と法的規制
- 花き園芸農産物のための情報化市場 : 北上花き卸売市場の花便りVAN
- 農産物市場における新たな取引 : 日本の情報化市場
- 農産物市場の日米比較
- 農業情報論-2-情報の量的把握について
- 農業情報論 -1- : 経済学の対象としての情報の基本的概念
- 牛肉経済システムの解析と制御