農産物市場の日米比較
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概要
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農産物市場システムはこの数十年間にわたり,需要サイド,供給サイド両面の変化にともなって著しい変化を経験してきた.最近,特に卸売市場をめぐって,その取引法が現状に合わないことが明らかになり,市場法の例外規定を拡大解釈したとしか考えられない取引が増加する傾向にある.それにともなって生産者,流通業者双方から取引方法の再編,価格形成の公正化を求める声が上がっているのが現状である.本研究においては,このような現状を踏まえ,日米両国の農産物市場の変化を概観した上で,特に価格形成・価格発見機能に付いて比較分析し,農産物市場再編のための問題点を指摘するとともに,市場活性化のためには,流通各段階で価格発見が行われるように,市場法を改正し,流通機構の全過程を通して競争を保証することが望ましいことを明らかにした.
- 千葉大学の論文
- 1993-03-25
著者
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