菜豆の花芽の發育並に開花の樣相について
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概要
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菜豆品種"金時"について,花芽の分化,発育及び開花の様相について調査し,次の結果を得た。1.花芽は,葉腋に分化し,頂芽が花芽になることはない。2.主枝及び側枝の葉節位の分化は,比較的速やかに行われ,その葉腋に短期間内に,花芽の分化が起る。3.葉腋に分化する始原体は,腋芽又は花芽として分化,発育する場合と,それが更に二つに分かれ,一は花芽,一は腋芽の始原体になる場合とある。4.第1複葉が展開するころ,花芽分化が始まり,第3複葉の展開時には,発育の早い花芽は,雌蕋形成達期にする。5.花芽の増生は,分化始めから12日位即ち,展開複葉6枚ごろに一応終了する。6.開花運動は,開花前日の日没頃から顕著になり,午前1〜2時ごろ開葯授粉を認める。花瓣の開綻は,午前2〜4時ごろである。7.不完全開花した花は,完全開花した花に比し,着果率が低い。
- 千葉大学の論文
- 1953-03-01
著者
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