低光度下におけるトマト苗の発育と温度,日長,灌水量との関係について
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概要
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1)本実験は,低温,低光度期におけるトマト苗の発育と温度,日長,灌水量との関係を明らかにしようとして行ったものである.2)本実験期間中の低光度は,トマト苗光合成最適光度の約1/3〜1/6であった.3)低光度下におけるトマト苗の栄養生長は,高温,自然日長,多灌水によって盛んになるが,これと花芽の発育とは並行して行われない.4)花芽分化所要日数は播種期によってちがい,光度が低くなるにしたがって大きく,温度,日長,灌水量による差は少ない.5)第1花房分化節位は,温度に左右され,日長,灌水量には影響を受けない.6)花芽の発育速度,分化数は低光度下では,光度,日長,灌水量に大きく左右され,20〜30度の範囲では温度の影響は少ない.7)初期収量,総収量共に20度自然日長区が多く,高温区および各温度区の7時間日長区はこれに劣った.
- 千葉大学の論文
- 1959-12-31
著者
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