HTLV-Iキャリアの死亡指数に関する検討
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概要
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Human T lymphotropic virus type-I (HTLV-I)キャリアの死亡指数を,九州,宇和島,佐賀,ジャマイカにおけるキャリアあたりの成人T細胞白血病(ATL)発症率,およびATL死亡率曲線の資料を用いて算出した。30歳HTLV-Iキャリアの到達年齢別死亡指数は,40歳時100〜173,50歳時120〜146,60歳時117〜132,70歳時107〜117であった。40歳時で地域間のばらつきが大きかった理由として,40歳以下の人口に占めるATL患者の割合が相対的に少なく発症率に差があったことに加え,40歳以下の標準死亡率が40歳超に比べて低いことが考えられる。40歳キャリアの死亡指数は,50歳時119〜139,60歳時115〜127,70歳時106〜115であった。今回の検討により,30歳キャリアにおける20年以上の契約や,40歳以上のキャリアでは,無条件選択が可能と考えられた。今後,死亡予後とは別に,HTLV-I関連症候群の影響を考慮した検討も必要であろう。
- 日本保険医学会の論文
- 1999-12-17
著者
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