重大疾病保障保険支払い状況(平成4年10月〜平成5年12月)
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概要
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平成4年10月に販売を開始した重大疾病保障保険について,平成5年12月末までの重大疾病による保険金請求ならびに支払い状況を分析した。(1)悪性新生物による支払いが77%と極めて多い。(2)悪性新生物部位別支払い状況では,男性では胃癌,女性では乳癌が多かった。(3)男女の販売占率に比較して,支払いでは,悪性新生物は女性がやや多く,急性心筋梗塞,脳卒中は男性が多い。(4)告知書扱いよりも面接士扱い,医師扱いの順に,販売占率に比較した支払い占率は増加しており,その内訳は急性心筋梗塞,脳卒中の増加率が大きくなっている。(5)診査日(告知日)〜確定診断日までの日数別の分析では,悪性新生物の6カ月以内の支払いが多い。などの特徴が認められ,悪性新生物の逆選択の混入の可能性が示唆された。
- 日本保険医学会の論文
- 1994-12-15