健診書扱の医務査定関連(パネルディスカッション)
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概要
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健診書扱の医務査定においては,他の選択方法とは異なる特質がある。それは健診書が,保険加入に用いられることを想定して記載されていないことに起因する。総合判定においては,『人間ドック成績判定及び事後指導に関するガイドライン』に準拠していない表記が大半を占める。また,各健診機関や診察医ごとに判定基準のばらつきが認められる。このように医務査定上苦慮することが多い反面,健診書扱は良好な死亡指数を示しうる。その背景として,情報量の多さが考えられる。また,集団の特性を均一化する手法である傾向スコアを用いた報告では,健診受診自体が死亡リスクを軽減させるという。良好な死亡指数に基づき,生命保険各社は健診書扱の利用を促進する方策をとる風潮にある。料率や特別条件の緩和を行う際には,新たな契約の増加がどの程度見込めるかを考慮して,緩和内容を検討する必要がある。
- 2011-12-17
著者
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