虚血性心疾患の死亡指数に関する検討
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概要
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当社の入院給付金の支払を受けた初回入院の男性心筋梗塞,狭心症患者の死亡指数を入院証明書を基に検討した。また,対象を冠動脈バイパス術を受けた群(バイパス術群),バイパス術は受けずに冠動脈カテーテルによる治療を受けた群(カテーテル群),両者とも受けていない群(その他の群)に分け,各々の死亡指数も調べた。心筋梗塞では発症後経過年数3年目以降で5年目を除き150台以下,発症年齢40歳以上で200台以下の死亡指数を示した。狭心症の死亡指数は全経過年数及び発症年齢40歳以上で150台以下であった。治療法別の死亡指数は心筋梗塞,狭心症ともカテーテル群で最も低く,その他の群,バイパス術群の順に高い値を示した。以上より,虚血性心疾患の中にも保険体として引受可能な場合があること,治療法が予後判定の指標の一つとなりうることが示唆された。
- 日本保険医学会の論文
- 1998-12-15
著者
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