阪神・淡路大震災における当社死亡統計,入院統計の分析
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
阪神・淡路大震災における当社の死亡統計・入院統計を分析し,厚生省統計と比較検討した。その結果,(1)性・年齢階級別死亡数は,15〜64歳が243名(65%)と最多で,65歳以上は85名(23%)であった。性別では,男199名,女174名であった。厚生省統計では,65歳以上が45.7%を占め,女性が約1.5倍となっているが,この差は被保険者の年齢・性構成によるものと考えられた。(2)死亡日時は,1月17日当日が298名(96%)と最多であった。(3)障害発生場所別死亡数では,自宅死亡が298名(80%)と最多であった。(4)死因別死亡数では,312名中,窒息・圧死が252名(81%)で最多であった。(5)被災者の傷害状況は,骨折が163名で最多であり体幹部の骨折が多くみられた。震災後注目された挫滅症候群は19名であった。
- 日本保険医学会の論文
- 1996-12-15
著者
関連論文
- リビングニーズ特約専用診断書および主治医確認報告書の分析
- 阪神・淡路大震災における当社死亡統計,入院統計の分析
- 協会経験死亡率における死因別死亡率の推移
- 査定におけるサポーティングシステムの導入 : 欠陥コードによる機械判定
- 健康管理証明書扱いにおけるHb値の選択について