多発性骨髄腫患者におけるNK (natural killer)活性およびADCC (antibody-dependent cell-mediated cytotoxicity)活性に関する研究
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概要
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多発性骨髄腫患者18例における末梢血リンパ球のNKおよびADCC活性の変動について検討した。両活性は進行例(5例)ならびに治療後寛解期(全例)において明らかに低下することが認められた。その低下機序を解明するためNK cell活性の特異性を検討したところ,活性化NK cell数の減少によるものではなく,NK cellがtarget cellと結合し障害させうる最大活性化能の低下を反映したNK cell自身のrecycling能の障害によることが示唆された。このことは,本症の診断ならびに治療のパラメーターとして有用なだけではなく,腫瘍免疫監視機構を明らかにする上でも重要な知見であると考えられる。
- 北里大学の論文
- 1985-02-28
著者
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