骨髄腫における正常免疫グロブリン低下機序に関する研究 : 単球による免疫調節異常について
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概要
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多発性骨髄腫患者における液性の抗体産生能におよぼす単球および T cell の影響について検討した。B cellの抗体産生細胞への分化成熟過程において骨髄腫36例中14例の単球に明らかな抑制作用が認められたが,他の7例の単球では抗体産生惹起能が障害されていることが見出された。T cell機能では,OKT 8 陽性細胞の増加が認められた。しかしこの suppressor 機能の亢進は認められなかった。これらの所見より骨髄腫における正常免疫グロブリンの低下機序には単球-B cell 間での細胞相互作用の異常が関与している可能性が考えられた。
- 北里大学の論文
- 1983-12-31
著者
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