過蓋咬合を伴った上顎前突症例
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概要
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本症例は,初診時年齢10歳6か月の男子で,上顎前歯部の突出と正中離開を主訴として来院した.上下第一大臼歯の咬合関係はアングルII級であった.オーバーバイトは+6.4mm,オーバージェットは+8.7mmであり,下顎前歯部は上顎口蓋粘膜に接していた.側面頭部レントゲン規格写真では,骨格性のI級で,上顎切歯の唇側傾斜を認めた.Deep biteを伴うAngle Class II division Iと診断され,ヘッドギアーとプリアジャストエッジワイズ装置を用いて非抜歯により治療を行った.結果,混合歯列期のヘッドギアーの効果により上下第一大臼歯のアングルI級獲得ならびにDeep biteの改善ができた.その後,永久歯列の治療により適正なオーバージェット,オーバーバイトが得られるとともに良好な側貌が得られた.動的処置終了後保定を開始し,15か月経過した現在後戻りもなく良好な咬合関係を維持している.
- 2004-11-20
著者
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安達 潤
朝日大学歯学部口腔構造機能発育学講座
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岡田 裕美子
岡田歯科医院
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安達 潤
しんせい歯科医院
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岡本 行雄
朝日大学歯学部口腔構造機能発育学講座歯科矯正学分野
-
岡田 裕美子
朝日大学歯学部口腔構造機能発育学講座歯科矯正学分野
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