成人開咬症例
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概要
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今回,私たちは「前歯で物が噛めない」ことを主訴として来院した27歳8か月の女性に対して約2年間の矯正治療を施した.患者は10歳時に歯ぎしりの治療を希望して当科へ来院しているが,その時点では開咬ではなかった.問診により「約2年前から前歯が噛まなくなった」とのことであった.診断資料の分析結果では,上下顎大臼歯の挺出および近心傾斜がこの開咬状態の原因であることが判明したので, Multi Bracket Systemに顎間ゴムを併用して治療を行った.治療の結果,機能的にも審美的にも安定した歯列と咬合が得られた.また,動的処置7年を経過しても,動的処置終了時と同様の咬合状態が保持されている.
- 朝日大学の論文
- 2004-02-20
著者
-
安達 潤
朝日大学歯学部口腔構造機能発育学講座
-
日置 茂弘
朝日大学歯学部歯科矯正学講座
-
安達 潤
しんせい歯科医院
-
野村 俊弥
朝日大学歯学部歯科矯正学講座
-
貝崎 朋子
貝崎歯科医院
-
貝崎 朋子
朝日大学歯学部口腔構造機能発育学講座歯科矯正学分野
-
新屋敷 健
朝日大学歯学部口腔構造機能発育学講座歯科矯正学分野
-
日置 茂弘
朝日大学歯学部口腔構造機能発育学講座歯科矯正学分野
-
野村 俊弥
朝日大学歯学部口腔構造機能発育学講座歯科矯正学分野
-
日置 茂弘
朝日大学歯学部 歯科矯正学講座
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