『易経』の成立について
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概要
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『易経』は、元来占筮書としての特色を有する書物であったが、秦漢の時代頃から、儒家の学者の中では、極めて注目を受ける書物となり、かつ後漢時代においては、経書中における最高の地位を獲得した経緯をもっている。小論では、『易経』がなぜ経書の-つに選定されたのか、その歴史的な過程と理由を明確にして、『易経』自身が持つ特殊性を探求する。構成は、以下のようにする。第一節では、占いの歴史と『易経』の構成を解説する。第二節では、孔子と『易経』との関係について、具体的に検討する。第三節では、戦国から後漢時代までにおける経書の成立を考察しながら、なぜ『易経』だけが独自の地位を築き上げることができたのか、詳細に研究する。結びでは、経書としての『易経』が必要とされた理由とその目的を説明して、この著作の果たした時代的役割を総括する。
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