基礎ゼミナールIIにおける学生の「学び」(1) : TA後期担当制以降の現状と課題
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概要
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本学社会情報学部の1年次に開講されている「基礎ゼミナール」(以下,基礎ゼミ)は,少人数集団のゼミナール形式の授業を経験することを通じ,大学における「学び方」を実践的に獲得させることを目的として設置されている.本授業の指導方法については,学生の実態を踏まえた上で担当指導員の個性が自由に発揮されることが望ましいとされている.しかし,基礎ゼミIIで初めて指導を担当する場合,必要な事前情報が十分に与えられていないことが問題点として2003年12月16日の反省会では指摘されていた.新カリキュラムになり,現在の指導体制に変わってからの授業方法の蓄積が不十分であり,基礎ゼミの授業事例についての入念な検討が必要であることは我々二名のみならず,基礎ゼミに関わる全ての教員,TAが共通して感じているのではないかと考えられる.本論は,そうした必要性に鑑みまとめられた.1.〜3.にてTAを担当した二名の立場から2002年度,2003年度の基礎ゼミIIの授業からいくつかを取り上げ,その取り組みを紹介するとともに,授業事例における学生の「学び」の実態や成果と課題を述べる.4.では以上を踏まえ,今後の基礎ゼミとその運営に関しての提言を行う.
- 2004-03-25
著者
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