基礎ゼミナールIIの学生の「学び」(2) : 自発的「学び」の契機とTAの教育的意義
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概要
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本学社会情報学部の1年次に行われている「基礎ゼミナール」のTA後期担当制が始まって4年になる.本論では2003年度に引き続き基礎ゼミIIにおける教育実践の検討を,実践記録及び全てのTAを対象としたアンケート,資料収集をもとに行った.2004年度の基礎ゼミIIは,発表の完成度だけでなく,ディスカッションやコミュニケーションを活性化させ,TAと学生のきめ細やかな個別指導を施すなどの様々な工夫が見られた.これらは,学生の到達度や学習要求に応じ段階的に進められ,中には,クラスの関係性の深化を目指すものもあった.また,基礎ゼミIの接続を意識的に行うことで,クラスを安心できる居場所から学びの共同体へ展開できる授業づくりの可能性が見いだされた.今後の課題としては,授業方法の多様性を認めつつもクラス担任とTA,基礎ゼミII担当教員の連携と深め,学生の自発的な学びをクラスの仲間づくりと相互展開できるような授業づくりの模索などが挙げられ,大学の学びの見通しを確立するための教育実践について不断の検証が求められるであろう.
- 札幌学院大学の論文
- 2005-03-31
著者
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