日本食と健康
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概要
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日本料理の栄養バランスを西洋、中国料理と比較して食品の成分を中心に分析した。その結果は以下の通りである。1. 日本料理のPFCエネルギー比率は、Pが18.6%、Fが14.1%、Cが69.2%となり、理想値 (Pが12〜15%、Fが20-25%、Cが60-65%) に一番近い結果となった。それに対して、西洋、中国料理はFの値が高く、反対にCの値が低い傾向を示した。2. 日本料理の脂質比率では、動物性の比率より植物性、魚類の占める比率の方が高く、P/S比は、1.51と不飽和脂肪酸が多い傾向を示した。3. コレステロール値は、154mgと理想値125mgを少し上まっていたが、西洋、中国料理に比べると低い傾向を示した。4. 食塩摂取量は、1食分6.5gと理想値3.8gを大幅に上まわる結果となった。5. カルシウムの摂取量は、154mgと、理想値225mgの約2/3であった。カルシウム不足は、西洋、中国料理にもいえる結果であった。
- 山形県立米沢女子短期大学の論文
- 1997-12-15
著者
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