光ネットワークにおける資源共有型高速障害復旧方式(<特集>国際標準に向けたテレコム技術とその効用論文)

概要

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光ネットワークではファイバ切断等の障害によるサービスへの被害は大きく,高速な障害復旧方式の確立が急務となっている.また,障害復旧時に使用する予備パスのためのネットワーク資源を削減し,設備コストを抑えることが求められている.本論文では,障害復旧の高速性と資源利用の効率性を同時に実現する障害復旧プロトコルと,そのプロトコルを効果的に動作させる経路計算アルゴリズムを提案する.提案する障害復旧プロトコルは,事前に各ノードに予備パス経路を設定しておき,障害発生時に障害情報を同報することによって複数経路を一括して切り換える.そして,経路計算アルゴリズムは,提案プロトコルにおける事前予備パス経路設計に用いられ,要求時間内での障害復旧,及び,予備資源共有と予備パス数の削減によるネットワーク資源(設備コスト)の削減を実現する.更に,本論文では,シミュレーション評価を通じてアルゴリズムの有効性を示す.また,上記検討の一環として行った標準化活動を紹介する.
社団法人電子情報通信学会の論文
2006-02-01