アスベストの無害化処理技術の低温化(高専発技術解説記事)

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概要

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アスベストの分解処理方法は1500℃以上の溶融方法のほか、ガラス化助剤の添加、スラグ浴への融解など多くの方法が提案されているが、そのいずれもが1000℃を越える高温処理方法であり、高処理コストであるために試行技術にとどまっている。本研究では、アスベストをフロン分解物と混合することで、700℃でアスベストが分解することを明らかにした。また、この分解スキームを提示することができた。このとき、微量のCaCl_2の存在により反応が促進されることがわかった。さらに、生成物中に未反応のCaF_2を残さない混合条件においても、アスベストが分解されることを確認した。飛散性アスベスト廃棄物への対応として、模擬吹き付けアスベストを調製し、水溶性の塩を添加し焼成することによって、模擬吹き付けアスベスト中のアスベスト繊維が700℃で分解することを明らかにした。
日本高専学会の論文
2006-01-20

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