エズラ・パウンド「キャントウ・四九」を読む : パウンドのイディオグラム
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概要
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パウンドの『キャントウズ』は「キャントウ・四九」であたらしい局面にはいり、いわゆる「中国詩・キャントウズ」へと移行してゆく。この意味で「キャントウ・四九」は『キャントウズ』のなかで分水嶺的重要な位置を占めている。「キャントウ・四九」はまた「キャントウ・四七」と密接な関係がある。筆者は他の箇所で「キャントウ・四七」を考察したが、その続篇として本稿は企図された。「キャントウ・四九」は素材が中国詩よりとられていることで有名である。中国詩にみる人間と自然との調和の観点より、西欧文明の堕落が痛烈に批判されている。
- 跡見学園女子大学の論文
- 1985-03-15
著者
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