鑑賞の授業法について : 「物語の創作を目的とした授業」と「旋律唱・リズム打ちを中心とした授業」の比較
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概要
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この論文の目的は,2種類の鑑賞の実験授業を行ない,その結果を比較,検証することにある.小学校3年生の2クラスを対象に,「鍛冶屋のポルカ」(ヨーゼフ・シュトラウス作曲)を聴かせた.一方のクラスには,主として旋律唱,リズム打ちのみを教え,もう一方のクラスには,曲を聴くことにより,具体的な場面を児童にイメージさせ,物語を作らせた.質問紙への両クラスの回答を比較したところ,音楽要素の聴取には差が見られたが,曲に対する感情(感じ方)には差が見られなかった.音楽の授業において教師が曲をその形象的なイメージに関係づけて扱うのは,授業を展開し易いためであると考えられる.音楽と形象的なイメージとは直接的な関係はなく,音楽の授業において,過度に形象的なイメージを扱うことは控えるべきである.
- 2005-04-28
著者
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