新入生に対する「検査学入門」の実施 : 授業評価と受講学生の意識変化
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
熊本保健科学大学(以下,本学)衛生技術学科において,Early Exposureの一環として必修科目「検査学入門」を1年次(第一回)生に開講した。「検査学入門」の内容は,基本的検査機器の取り扱い方や専門科目の概略を理解させる演習,および病院検査室見学である。受講学生は,平成15年度の入学生119名のうち,116名であった。この授業が目的を達成するためには,学生の現状を認識することが不可欠と考え,116名の受講生に対して,授業前後にアンケート調査を実施した。分析した結果は,次のとおりである。1.受験時に本学以外を含めて衛生技術学科を第一志望とした学生は76名であり,その他の学生は他の学科を志望していた。本学入学への主な動機は,検査技術を身につけ,臨床検査技師の資格を取得することであった。2.学生は,「検査学入門」授業内容についてほぼ満足していた。3. 「検査学入門」の受講により学生は,臨床検査技師像を明確化するとともに,臨床現場における技師の役割を理解することができた。4. 「検査学入門」の実施は,学生の本学における専門科目の概要を理解する一助となった。なお,これら2〜4の結果については,受験時に本学以外を含めて衛生技術学科を第一志望とした学生と,他の学科を志望していた学生との間に有意な差は認められなかった。
- 熊本保健科学大学の論文
- 2004-03-15
著者
-
三村 孝俊
熊本保健科学大学保健科学部衛生技術学科
-
嶋田 かをる
熊本保健科学大学保健科学部衛生技術学科
-
古賀 和子
熊本保健科学大学
-
三村 孝俊
熊本保健科学大学 保健科学部 衛生技術学科:保健科学部 看護学科
関連論文
- 熊本保健科学大学学生の喫煙実態調査
- 自己教育力に影響をおよぼす要因の分析
- 医療系大学在学中の学生の自己教育力の推移
- 基礎実習前後における自己教育力の変化
- 自己教育力の動機づけとその効果 : 自己教育力研究会の設立と概観
- 骨髄細胞由来の肝細胞について
- アルブミン産生ラット(F344)および無産生ラット(NAR)肝臓におけるアルブミン抗原存在様式の比較
- 新入生に対する「検査学入門」の実施 : 授業評価と受講学生の意識変化
- 集団検診における尿潜血検査陽性率
- 成績処理システムの構築 : 光学式マーク読み取り装置利用プログラム
- 本学衛生技術科における学習の動機づけに関する試み(II) : 第29回九州臨床検査学会に参加した3年次生の意識調査
- 尿試験紙の判定時間についての検討 : 判定時間の経過による判読値の差異