好ましい肌色印象における色相と彩度の影響

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概要

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若い日本人女性の顔画像を対象に, 印刷物肌色の色彩分布と, 好ましい肌色の許容範囲との関係を明らかにした。まず, 37冊の雑誌から印刷物肌色の色彩を測定した。印刷物肌色の色彩は, CIE-a^* b^*平面上で楕円分布をしていた。楕円の長軸の傾きは, a*軸に対して46°〜69°であった。16名の若い日本人平均顔画像を作成した。この顔画像に平均色を基にメトリック色相角とメトリック・クロマやCIE-a^* b^*を変化させた画像を作成し, 好感度を一対比較法により調査した。被験者は78名の女子学生である。CIE-a^* b^*平面上に対角で配置された9サンプルから, 被験者は彩度の変化に寛容だが色相の変化には厳しいことを明らかにした。さらに, a^*軸, b^*軸と平行に配置された9サンプルの官能検査から, 質感は黄みの変化には寛容だが僅かな赤みの変化でも好感度が大きく変化していた。好ましい肌色の許容範囲は, 印刷物での色彩分布とほぼ一致した。
2005-03-31

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